濤川栄太塾長の「巻 頭 言」
[平成18年9月]
日本の状況であるが、安倍政権ができる見通しが、油断はできぬがほぼついた。
正直いってほっとしている。あまりに病んだ政治の姿。国を売り、利権にはしる政治家だらけのこの国。一方、天皇制を否定し、憲法改正、教育基本法、集団安全保障を絶対認めないという化石のような政党が存在している。しかも他国からカネをもらい、北朝鮮拉致など、最近まで 「あり得ない 」と強弁しつづけてもいた。
小泉純一郎は彼なりに良くやったのだろうが、彼の構造改革は失敗であり、ひどい格差社会が到来し、共同体が喪失・崩壊するなど、決して国民に有難い政治ではなかった。
そこに安倍政権の登場だ。私は戦後六十年の政治のあかを取り払い、素晴らしく、堂々とした、世界が認め評価する日本の創造を彼が果たしてくれることを願わずにいられない。
きびしい面もある。彼の正反対の立場を、外交その他でとる政治家が存在し、安倍らしき政策をどこまで貫けるかという一抹の不安を心に抱く人もいる。だが、私は、安倍はきっとやってくれると信じている。
彼はご尊父の父岸信介のDNAを引きついでいる。拉致問題で貫いた頑固と信念。それは従来の政治家にはない所業であった。
きっとうまくチームワークをとりながら、自らの政策で日本再生を為しとげる思いにみちみちているのではないか。
しかし、彼に必要なのは、本当に彼を支え、政権を支える人物がいるのだろうか。小泉純一郎はある意味で安倍を抜擢し、育てた部分も大きい。だが一面安倍をうまく使いこなしてきた政治的職人といっていい。
安倍は、そういう状況と理由で、 「小泉後継内閣 」のレッテルをはられた形で出発するしかない。
もちろん、小泉も退任後も安倍を支援し、影響力の行使も考えているにちがいない。
安倍には、この舵取りの成功がもとめられる。年も若く経験もやや不足する。だが安倍は、だから新しい日本をつくれると言い切る。相当したたかで達観した政治観をもっているのだろう。
彼は、長州の吉田松陰の言葉、 「志、定まれば、気、盛んなり 」なる言葉を、総裁選の戦いで口にしている。決死の思いで臨んでいることをうかがわされる風景だ。
西村真悟も新・松下村塾で同じ言葉を口にしていた。本当に苦しい時にこそ思い浮かぶ言葉なのか。
幾多の難問をのりこえ、安倍晋三が真に世界に貢献しうる、真正の日本国をつくれるかどうか。国内だけではなく、世界も注目している。
毀誉褒貶にとらわれることなく、とにかく憲法、教育基本法、集団安全保障、その他多くの課題をきちっと解決、本物のそれを確立してほしい。
きびしくいえば、失敗は許されない。何よりも本当に病んでいる国が、今度は崩壊してしまう。二、三年が勝負というが、私はそうは考えない。この一年が本当の勝負時だ。
安倍晋三よ!真に、心を定めてほしい。
私も、私達も、本当に心から支援できる体制づくりに、出来るものは何でも協力していきたい。
日本再生、地球生き残りの大事が左右されるこの三年。私達は、本当に心を定め、気を盛んにして、とにかく政治を真に良くしたい。
政治が変わらねば、教育、環境その他でいかようにがんばっても、根本は変わらぬことを心に銘記したい。
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